歯並びの改善と、
噛み合わせによるトラブルを防ぐ
矯正治療

歯の矯正は、見た目を良くするだけではありません。
噛み合わせを改善することで、ブラッシングの際の磨き残しがなくなり、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。
また、矯正治療によって患者様の大切な歯を「削らない」「抜かない」をより実現しやすくなります。
欧米ほどではありませんが、日本でも矯正治療のメリットが少しずつ浸透してきており、矯正を受ける患者様も増えています。
当院は、小児矯正を含め、矯正の専門医による治療を行っております。矯正に関する相談も行っておりますので、ぜひお問合せください。
矯正相談のご案内
こんなに恐ろしい!
歯並びの悪さが
引き起こすトラブル
様々な歯列不正
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叢生
(そうせい)でこぼこに生えた乱ぐい歯、犬歯が飛び出した八重歯のことを言います。顎に対して歯が大きい、または顎が小さすぎて歯がおさまらないことが原因です。
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上顎前突
(じょうがくぜんとつ)上の歯が出っ張っているいわゆる出っ歯です。
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反対咬合
(はんたいこうごう)一般的には受け口と言われ、上下の咬み合わせが逆になっている状態です。
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開咬
(かいこう)奥歯で咬んでも前歯は咬んでおらず、上手く咬めない、また口が閉じにくい状態です。
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空隙歯列
(くうげきしれつ)歯と歯の間の隙間が大きいすきっ歯。
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過蓋咬合
(かがいこうごう)上の前歯が下の前歯を覆ってしまうくらい深くまで噛み合ってしまっている噛み合わせです。
歯並びを悪くするクセ
おくちポカン、口呼吸や低位舌、指しゃぶりや、飲みこむ時に舌を前に出すなど、お口周りの癖や、頬杖、うつ伏せ寝などの態癖は歯列不正の原因となります。
悪い姿勢で噛み合わせはさらに悪化!
姿勢の悪いまま日常生活を過ごしていると、身体は歪み、様々な不調が生じてきます。脚の歪みは腰の歪みに、そして顎の歪みへとすべてが繋がってしまうのです。歪みは歯列不正の原因となり、噛む力が衰退し、口呼吸気味になります。現在、口呼吸はアレルギー疾患、集中力や免疫力の低下に関係することが明らかになってきました。
そうならないために、姿勢と咬合の関係を把握し、噛み合わせを矯正していくのが「姿勢咬合」です。特に赤ちゃんをお持ちのご両親は、抱き方、寝かせ方、授乳の仕方を正しいものにすることで、お子様の健全な成長を促すことが出来ます。
詳しくは、小児歯科ページをご覧ください。
キッズマウスピース矯正
当院では、お子さまの年齢や症状に合わせたマウスピース矯正をご案内しております。
取り外しの出来るマウスピース式矯正装置を使用しますのでお子さまへの負担が少なく、また歯並びや咬み合わせの改善だけでなく、お子さまの口腔習癖の改善も期待できます。
マイオブレース(myobrace)
悪い歯並びや顎の発育不全の根本的原因に働きかけることを目的とした早期予防矯正治療です。
歯列不正の原因となるお子さまの口腔習癖を改善し、成長とともに歯と顎の位置を正していきます。
マイオブレースの治療ステージ
- 習癖の改善 : 鼻呼吸や安静時の正しい舌の位置、飲み込み方を覚え、顎の発育不全を改善します
- 歯列の発育 : 上顎に歯や舌の発育に必要なスペースを確保するため、歯列の発育を促します
- 歯の配列 : 最後の永久歯が生え始めた段階から、自然な位置に歯並びを矯正します
- 保定 : 正しい口腔習癖が身についたことを確認し、歯列が逆戻りしないように保定します
プレオルソ(PREORTHO)
永久歯に生え変わる前の、骨の柔らかい時期に大きな効果を期待できるマウスピース式矯正です。
歯並びや咬み合わせの改善とともに、プレオルソを使って行う機能的トレーニング法によって口呼吸から鼻呼吸への改善を促します。
口呼吸やお口ポカンが続くことによるトラブル(歯並びが悪くなる、風邪をひきやすくなる、虫歯になりやすくなる、口臭や鼻がつまる原因になる)を防ぎ、お子さまの健全な成長と発育を促します。
プレオルソの治療効果
- 歯ならびの改善
- 受け口や出っ歯の改善
- 咬み合わせの改善
- 口呼吸を鼻呼吸へ
- お口ポカンの改善
- 発音や飲み込み方の改善
口周り筋肉トレーニング
(MFT)による矯正
矯正治療と言えば、金具や針金などを利用したブラケットをつけることと思われがちですが、それだけではありません。舌のスポットを正しい位置に置き、顎の筋肉を鍛え、鼻呼吸を意識することで歯列を矯正する方法もあります。筋肉を鍛えて歯列を改善していく方法なので、日常生活に負担がなくトレーニングをしていくことが可能です。
また、症例によってはこの動きを補助するトレーナーを装着して矯正の補助を行う方法もあります。
口輪筋トレーニング
あいうべ体操
正しく口輪筋を鍛えることで、鼻呼吸へと改善していくために開発されたトレーニングが「あいうべ体操」です。
だらんと口を開けた状態の口呼吸。鼻呼吸が出来ないことによって、口腔内に雑菌が広がり、風邪をひきやすくなります。それだけではなく、アレルギー症状(喘息や皮膚疾患)や集中力の欠如など様々な悪影響が指摘されています。
是非あいうべ体操を覚えて日々の習慣にしていきましょう。
あいうべ体操の方法
- お口を大きく開けます→「あ」を発声する形
- お口を横に大きく左右に引き伸ばして→「い」を発声する形
- 唇を凧のようにすぼめて前に突き出します→「う」を発声する形
- 舌を最大限出します→「べ」を発声する形
大きな声を出しながら、目を大きく開けて必ず良い姿勢でゆっくり行いましょう。以上を一日五回三セット行いましょう。
舌の正しい位置を身に着けるトレーニング
オープン&クローズ体操
舌は、何もしてないときでも、前歯の裏に舌先が触れている状態が理想的です。これを「スポット」と言います。スポットを習慣化させるために開発された方法が「オープン&クローズ体操」です。
オープン&クローズ体操の方法
舌先をスポットに置きながらお口の開け閉めを繰り返します。このとき、なるべく大きく口を開けるようにしましょう。
舌体操
他にも、舌の正しい位置を身につけるトレーニングには「舌体操」があります。唾液を分泌する効果もあり、口腔内の健康維持に役立ちます。
お子さんだけではなく親御さんにもオススメです。親子で一緒に行うのもいいかもしれません。
舌体操の方法
舌でほっぺの内側を押しながら、片道三秒以上かけてもう一つのほっぺに舌を移動。左右に動かしていきます。上から往復三回。下から往復三回行います。(一番奥の歯の内側→後ろ→ほっぺ側までグルッと一周、歯に沿ってしっかりなめましょう)
患者さんの疑問に答える
矯正歯科Q&A
- Q矯正治療は何歳くらいから始めればいいの?
- A歯並びが悪くなる原因を早期に取り除いてあげる機能矯正は、早ければ3歳頃から始めているお子さんもいます。小児矯正もなるべく早期に始めた方が良いお子さんもいますので、定期検診ごとにチェックし、気になる事がありましたらいつでもご相談ください。
- Q6歳くらいになるまで矯正治療は待った方がよいですか?
- A6才になるのを待たなくても始められる矯正歯科治療もあります。上記で紹介している「筋肉トレーニング(MFT)による矯正」などがそれにあたります。また、乳歯を健康に保つこと、健全なあごの成長をサポートすることも矯正歯科治療の一端です。小さなころから治療を始めれば、それだけ身体への負担が少なくなります。
- Q成人になっても矯正はできるの?
- A大丈夫です。歯と歯周組織がしっかりしていれば問題ありません。当院では成人の方がたくさん治療をされております。
- Q痛みがあると聞きましたが?
- A治療開始時、装置付け始めの頃に痛みが出る場合もありますが、すぐに慣れます。
また、当院では患者様の痛みに対する負担を出来るだけ少なくするように治療しております。痛みを感じる患者様には、装置を変更・調整して対応しております。痛くて矯正治療が続けられないという患者様はいらっしゃいません。 - Q咬み合わせが悪い(不正咬合)と病気なんでしょうか?
- A咬み合わせが悪い状態(不正咬合)とは病気ではなく、「不健康」な状態にあることを意味します。「80才になっても20本の歯を残して生涯を通じて自分の歯で食事をとっていただき、よりよい人生を送っていただく(8020運動)」この目標達成のためには咬み合わせが健康な状態つまり正しい咬み合わせであることが必要です。
- Q悪い咬み合わせのまま放っておくとどうなるんでしょうか?
- Aむし歯、歯周病、顎関節症や顎機能異常などを起こしやすくなります。さらに、消化器官の働きにも影響を受けるので胃から後の消化器官に余分な負担をかけることとなります。
場合によっては、あごの正常な成長発育を障害したり、あごの形を歪めてしまうこともあります。
あるいは、「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になることもあります。 - Q歯並びは遺伝しますか?
- A不正歯列の2割は遺伝子8割は生活習慣と言われています。おくちポカンや口呼吸、指しゃぶりや片咬みなどの悪習癖をなるべく早めに改善し、ただしいお口周りの成長を育成してあげる事が大切です。